ガッデムサラリーマンの脱サラ物語

会社じゃ「経営層」なんて言われてるけどさ、人間なんだから面倒臭せぇこともあるよな。さーて、脱サラすっかな。

「金持ちな奴隷」と「貧乏な自由人」のどちらが幸せなのだろうか。

 

「金持ちな奴隷」の俺の悩み
サラリーマンの全員が奴隷だとは言わねぇ。ただ、少なくとも俺は自分がまるで奴隷のような人生を歩んでいると思っている。
なぜかって? 簡単だ。俺はサラリーマンであるがゆえに、やりたくねぇことにまで、俺の人生の一部を使ってやらなきゃならねぇからさ。これまでも、何度も繰り返し言ってきたことだな。
そうだろう? 人間、この世に生まれてきたからには、やりてぇことだけをやって生きていきたいよな。
 
しかしだ。少し話をややこしくしているのは、俺は奴隷だけど、それなりに金を会社からもらっているってことだ。つまり「金持ちな奴隷」って訳さ。
 
金持ちな奴隷ってのは、ワガママなもので、それなりに恵まれた生活を謳歌していやがるくせに、「貧乏になってでもいいから」自由になりたいなんて望むのさ。そう、それが今の俺の状態なのかもしれないな。
 
もしかしたら、サラリーマンでも自由にやりたいことに没頭することもできるのかもしれない。そんなに多くはないが、そういう時間は俺の会社生活にだってある。だからこそ、今はキャリア(古くせぇ言葉で言えば出世のことだ)のことを考えるよりも、できるだけその時間を増やしたいと心がけてはいるつもりさ。
 

俺は「ないものねだり」をしているのか?
しかし、俺は本当に貧乏ってことがどういうことかわかっているんだろうか。もちろん、会社に入ったばかりの頃は大した給料ももらってはいなかったけど、それはみんなそうだったし、自分独りで暮らしていく分には大した問題じゃなかった。同じ年代の連中と貧乏を楽しむことだってできたんだ。
 
でも、こうも中年オヤジになって家族まで持つようになっちまった今、金がないことは、自分だけじゃなくて、家族にだって影響が来るときたもんだ。本当にひどく貧しくなっちまったら、美味いもの(ま、高いものと言った方がいいかもな)も食えない、ちょっとした夜遊びもできない、いい服も着れない、海外旅行で見たこともないような景色を楽しむこともできない、なんてな。それだけじゃねぇさ。もっと辛いのは精神的に劣等感、惨めさといった負の感情を覚えることもあるってことだろうぜ。その負の感情は、必ずしも自分のことを「奴隷のようだ」なんて思っている俺のこの負の感情よりも小さいなんて言えないはずだ。
 
しかも、貧乏であることと、自由であることはセットになっているわけじゃない。実際には、貧しくてかつ自由がないことの方が一般的なんだろう。つまり、俺が今そこそこもらえるようになったサラリーを投げ打てば、自由が手に入れられるとは限らないわけだ。
 
自分は正しい道を歩んでいると無理やり思ってみる
何だか頭がこんがらがってくるから、話を単純にしてみようじゃねぇか。「貧乏でもいいから、自由が欲しい」なんて言うからややこしくなっちゃってんだよな。ズバッと、「金持ちな自由人」を目指せばいいんだ。
 
ここでふと気付くのは、「金持ち自由人」になるためには、「タネ銭」つまり「資金」がいるってこった。もちろん、何か一発当てて一気に「金持ち自由人」のステータスにまで上り詰めるなんていうレアなケースはあるだろうけど、実際には貧乏な状態(自由だろうと、不自由だろうと)から直接「金持ち自由人」になるのは難しいんだよな。つまり、「金持ち自由人」に成り上がるためには、まずその資金を稼げる「金持ち奴隷」になるのが近道なんじゃないかってことだ。自由になるために、喫茶店を開くのだって、投資をするのだって、結局はまずはまとまった金が必要だろう?
 
そう考えりゃ、自分の今の立場もそう捨てたもんじゃねぇかもしれねぇな。やっと、今の会社で「貧乏な奴隷」から「金持ちな奴隷」にまで上り詰めたんだから。
多くのサラリーマンはこのままのステータスを維持するんだろう。だけど、そうしてしまったら、どうやったって「さらに金持ちな奴隷」にしかなれないのさ。
 
あんまり美しい話じゃないけど「仮面社畜」ってことだな。
一生サラリーマンで頑張っていこうじゃねぇか、って思っている輩にどうこういうつもりはねぇさ。頑張んなよ。
でも、今サラリーマンになっちゃって、「違う」って感じたとしても、我慢して資金を得るための努力をしてもいいのかもしれねぇな。「仮面社畜」っていうのかい? そういうのを。
俺の場合はたまたまグズグズしていたことによる結果論でしかないけど、いよいよ資金的に楽になってきて、自由になるための選択肢は増えているのは事実だ。
 
そして、子供の手が離れるタイミングくらいで、辞表をマヌケ上司の顔に叩きつけてやるのさ。オッサンの反逆の日がくることを夢見て、もうちょっと頑張ってみるとするか。