ポンコツサラリーマンのガッデムぼやき節

会社じゃ「経営層」なんて言われてるけどさ、人間なんだから面倒臭せぇこともあるよな。さーて、脱サラすっかな。

記憶力だけでも、そこそこ生き延びていけるサラリーマンの世界。

 

俺は本を読むのが好きなんだけどよ、柄にもなく自分のスキルアップに繋がるようなものもコソコソ読んじゃったりする訳さ。啓蒙書みたいなものもあれば、もう少し直球で特定のスキルを上げるようなものも読むんだけどよ、ちょっとそういうタイプの面白い本に出会ったね。いや、この本自体が面白れぇというよりは、「記憶力」ってこんな風に磨くことができるんだな、って感心したってことなのさ。

ちょっと前に、集中力のことを書いたけれども、どうも俺様、お恥ずかしい話、記憶力も怪しくなってきていやがるのさ。何といっても人の名前だろうな、思い出せないのは。まだ日本人の名前みてぇに意味のある漢字ならまだしも、外国人の名前と来たらさっぱりだね。まぁ、ちょっとそれすらちょっと気取ってみただけで、すごく身近な日本人の名前が咄嗟に出てこないってことだってざらにあるぜ。老いってやつなんだろうと思ってた。嫌な響きだがな。
しかし、この本を読んで少し自信がついたぜ。みんな記憶するのに苦労してるんだ、俺と同じようにちょっとしたことが思い出せなくて困っていやがるんだってな。まぁ、他人もそうだとわかって安心しているのもどうかと思うけどよ、俺の脳みそだけが衰えているって思うよりは随分マシだろうぜ。ま、本当のところを言えば、老いからくる記憶力の衰えってのは実際にあるとは思ってるんだけどな。
 
本の中には大きく分けて2つのことが書いてある。1つは、記憶ってぇもののメカニズムって言えばいいのかな。もう1つは記憶術そのものだ。
 
例えば、俺が大学受験をする頃には、社会だの英単語だの記憶力勝負の科目は、何べんも何べんも口に出して覚えようとしてた。でも、それって間違ってたんだとよ。記憶ってのは、少しばかり別のことを考えた後に、もう一回思い出そうとしたり、覚える作業をする、その繰り返しの中で忘れなくなっていくんだとよ。つまり、頭の中に短期記憶が残っているような状態で繰り返し念じていても、それは記憶を定着させることにはならてぇってんだ。一旦短期記憶から消してからもう一遍ってこった。口に出して、音とセットで記憶すること自体は良いことみたいだけどな。
しかしなぁ、もう大学受験も随分前に終わっちゃったよ。もう少し早く教えておいて欲しかったもんだぜ、なんてな。
 
記憶術ってのもなかなか面白いぜ。記憶力大会みたいなものも世の中にはあるそうだが、そんなところで超人的な記憶力を披露している野郎どもも、実は単に頭がいいってぇことじゃなくて、こういう記憶術を使いこなせるからあんだけ短時間でたくさんのことが記憶できるんだそうな。
もっと高度な記憶術もたくさん紹介されているものもあるんだが、最も俺たちにおなじみの記憶術は、「鳴くよ(794年)ウグイス平安京」みたいなもんだな。794ってぇ数字には意味がない、そういうものは覚えるのが難しい。だから情景がイメージできる形に変換するんだとよ。
 
まぁ、俺がここでグズグズ言ったって仕方がねぇ。興味がありゃぁ読んでみりゃいいさ。
 
ところで、ちょっと話は変わるんだが、あんたの会社にもいるんじゃねぇかな。何だか聞いたら何でも答えてくれるような物知り野郎が。そいつは何だか優秀に見えないかい?
 
確かに、色々なことに関心を持っているやつなんだろうから、その時点で優秀だろうとは言えるだろうけどよ、実際のところは、人知れず「記憶する」ことで一目置かれる存在になっちゃってんじゃないかな。
たまに、役員だの部長だので、100人も200人もいる職場のメンバーの名前を憶えていやがるジジィがいたりする。まるで、超人的な記憶力があって、しかも部下のことをとっても大事にするような人物に見えたりする訳さ。この本を読めば、一回会った人の名前を忘れない、なんて超人的な記憶力なんてものはなくて、実際には人の見ていないところで記憶していやがるんだってことに気付くぜ。だって、記憶大会に来ている世界ランカーたちがやってるんのは記憶術の如何に使いこなすんだってこったからな。
 
そうだとすりゃ、話は簡単だ。覚えるだけで、優秀だと思われちゃうんだからな。覚えようぜ、って話さ。
何でもいいさ。あんたのところで提供しているサービスや製品の詳細だっていい。自分の部署にいるメンバー全員の名前だっていい。片っ端から覚えてやりゃぁいいのさ。下らないことを覚えると大事なことを忘れちまうんじゃないかって?どうも、人間の記憶ってのは、有限ではあるけど、1ペタバイトだってさ。初めて聞いたけどよ、1ペタバイトってのは1ギガバイトの100万倍だってよ。容量に不足はねぇよな。
 
そして、あんたの上司が「あれってどうなってたっけ?」なんてマヌケ顔で聞きやがったらチャンスだぜ。涼しい顔して答えてやりな。記憶のメカニズムを知らないマヌケ上司はきっと、「えらいこの子は頭がええんやろなぁ」とか、「会社のそんなことにも関心を持っとるとはあっぱれやで!」なんて勘違いしてくれること請け合いさ。
 
ま、一度騙されたと思ってこの本を読んでみて欲しいぜ。Kindle Unlimitedに入ってるから会員なら無料ってか、定額の中で読めるんだからな。
じゃな。